【初心者向け】林道ツーリングの始め方(3)|安心して林道を走るための装備と持ち物

目次

はじめに|林道デビュー前に必ず揃えたい装備とは?

こんにちは!アドベンチャーレオ林道部の岩田です。

前回までの記事で、林道の情報収集から入口探索までを解説してきました。
今回はいよいよ、実際に林道へ入る前に最低限揃えておきたい装備と持ち物についてご紹介します。

「林道ツーリングを安心して楽しみたい!」
そんな方はぜひ参考にしてください。


【バイク編】林道ツーリングに必要な車両装備

1. ハンドガード(ナックルガード)

ハンドル周りを木の枝や飛び石から守るため、ハンドガードの装着は必須です。
特に、ハンドルエンドまで囲うタイプなら、転倒時にレバーが折れるのを防げます。

  • 手や指先の保護
  • レバー破損防止

普通に走行していても枝で指を打つことはよくあるので、必ず取り付けておきましょう。

ツーリングセローに装着された大型ハンドガード

2. アンダーガード(スキッドプレート)

エンジン下部を守るため、アンダーガードも必須装備です。
林道では大きな石にエンジンをヒットするリスクが常にあります。

  • エンジン破損防止
  • オイル漏れリスク回避

純正装備より強化タイプを選ぶと、さらに安心です。

ゴツゴツしたガレ場を走る私のセロー225(強化アンダーガード装着)

■最新車両なら標準装備も!

最近発売された

  • カワサキ KLX230SHERPA
  • ヤマハ ツーリングセロー

これらはハンドガードとアンダーガードが標準装備されており、すぐに林道ツーリングを始められる仕様になっています。

KLX230SHERPAはハンドガード&アンダーガード標準装備!

【トラブル対策】スペアパーツと工具

1. クラッチレバーの予備を必ず持とう

林道ツーリングでは、ちょっとした立ちゴケでもクラッチレバーが折れることがあります。
ハンドガードがあっても完璧ではないため、スペアのレバーは必携です。

  • クラッチレバー操作不能=ほぼ走行不能
  • 予備があればその場で交換できる

ブレーキレバーも予備があれば安心ですが、最悪リアブレーキだけでも帰れるので、優先順位はクラッチレバーが上です。

予備レバーと交換用工具を携行する私のセット例

2. 必要な工具も忘れずに

  • レバー交換に必要な工具
  • パンク修理キット(自分で使えるなら)

ツーリング前に、どんな工具が必要か確認しておくことが大切です。
車載工具だけでは不十分な場合もあるので注意しましょう。


【ライダー編】安全のための個人装備

1. オフロードブーツ+ニ―シンガード

下半身の保護は絶対に怠ってはいけません。

  • 足首をがっちりガードするオフロード専用ブーツ
  • 膝から脛まで守るロングタイプのニ―シンガード

この2点セットで、転倒時の骨折リスクを大幅に軽減できます。

特に、オフロードブーツは横方向へのねじれを防ぐタイプを選ぶと、捻挫防止にも効果的です。

オフロードブーツ+ニ―シンガード装備例

2. 上半身のプロテクター

初心者のペースなら、

  • パッド入りのライディングジャケット(オンロード兼用)
    でも十分対応できます。

より高い安全性を求めるなら、

  • 肩・肘・背中・胸部を守るオフロード専用プロテクター
    の導入を検討しましょう。
パッド入りジャケット、オフロード専用プロテクターの例

3. ヘルメット選び

最初はオンロード用フルフェイスヘルメットでもOKですが、
将来的に本格的なオフロード走行を目指すなら、通気性の良いオフロード専用ヘルメットが便利になります。


【必携】飲料水・非常食・レインウェア

  • 水分補給は必須
    (林道走行は想像以上に体力を消耗します)
  • エネルギー補給用の非常食も携帯
  • 急な雨・寒さに備えてレインウェアも用意

林道内では、自動販売機やコンビニはまず見つかりません。
「何もない前提」で準備を整えておきましょう。

飲料・非常食
レインウェアも林道ツーリングの必需品

まとめ|万全の準備で林道デビューを安全に!

  • ハンドガード、アンダーガードでバイクを保護
  • スペアレバーと工具でトラブルに備える
  • オフロードブーツ&プロテクターで自分の身を守る
  • 飲み物・非常食・レインウェアを忘れずに

最初から完璧を目指さなくても大丈夫ですが、
「これだけは必ず」という装備だけは揃えてから林道ツーリングに挑みましょう!

次回はいよいよ、林道走行の実践編をお届けする予定です!
どうぞお楽しみに!

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