【林道×バイク文化】初級ルート紹介編(Vol.4)|旧花脊峠をご紹介

目次

はじめに|スタッフおすすめのコースをご紹介

こんにちは!アドベンチャーレオ林道部の岩田です。
シリーズでお届けしていた林道ツーリングの始め方ですが、今回から一歩踏み込んだ実践編の内容にしていきます。
初心者の方はもちろん、林道を愛する方や今はまだちょっと気になるだけという方など幅広い方々に親しんでいただけるよう、愛してやまない林道の魅力を今後も発信していきたいと思います。

早速ですが今回は、京都の人気林道「旧花背峠」を走ってきました!
「林道って難しそう…」「未舗装路は怖い?」そんな不安を感じている方に向けて、初めての林道ツーリングにぴったりなルートをご紹介します。

「そろそろ実際に林道を走ってみたいな~」
そんな方はぜひ参考にしてみてください。

今回使用した車両はセロー225

まずは車両のご紹介。

今回使用した車両は、スタッフの愛車ヤマハ セロー225という車両です。
軽量コンパクトで扱いやすく、林道デビューにぴったりのオフロードバイクです。

旧花脊峠はどんなところ?


それではシリーズ1回目でご紹介したツーリングマップルで実際に探してみましょう。



ツーリングマップルではオレンジの破線がダートを表しています。
花背峠旧道、ダート3.5km+αとありますね。
マップルで見る限りには入口付近には特に何も目印になるものは記されていません。
他にマップルからわかる情報としては、通り抜けができそう、国道(477号線)からはきつめのカーブ辺りから始まっている、反対側は京都府道(361号線)から少し脇道に入った芹生町から始まっていてダート沿いに灰屋川が流れている、などでしょうか。

今回はアドベンチャーレオを出発し、府道(361号線)側の入り口を目指して北上したいと思います。

いよいよ林道へ!最初のチェックポイント

準備はOKですか?

  • プロテクターの装着
  • ガソリンの残量確認
  • 飲料水の携行
  • 念のためのスペアパーツ(レバーやチューブなど)

すべて大丈夫なら、いざダート走行の始まりです!

旧花背峠への分岐と林道の入口案内【写真あり】

このルートで林道へ向かう際の重要なポイントが、旧花背峠へつながる分岐点です。

この府道(芹生峠から北上して国道477号線に合流するまで)には、実質的な舗装路での分岐はこの一点のみ
つまり、この分岐さえ見落とさなければ、迷う心配はほとんどありません。


📍分岐の目印と見落とさないコツ

実際の分岐は下の写真のように、やや細い道に入っていく形になりますが、
南北のどちらの方向から来ても、手前に案内板があるので安心です。

また、すぐ近くには小さな川が流れており、それも良い目印になります。


画像:分岐地点と案内板、川の様子


📌 道案内標識も確認ポイント

この付近は他に目立つランドマークが少ないため、道案内標識も貴重な情報源です。
数軒の民家の間を抜け、川の合流ポイント手前の橋の近くで、いよいよ林道入口のダートが始まります。


画像:橋の手前、右手から始まるダート路


🗺️ 地図でも確認できる安心ポイント

さきほどのツーリングマップルで確認してみると、
この林道は川を渡らず東へ進むルートとして記載されています。
このことからも、ここが林道の正規ルートであることが読み取れます。

また、現地には町内設置の案内図もあり、林道の起点であることが明確に示されています。


画像:町内の案内図


🔰 まとめ:初心者でも安心して進める分岐ポイント

  • 実質的な分岐は一カ所のみ=迷いにくい
  • 案内板と川が目印
  • 民家を抜けた先、橋の手前でダートが始まる
  • 地図・現地案内図でも確認可能

林道デビューでも、安心してアクセスできるルート設計となっています。
不安な方は、事前に地図アプリやマップルでルートを確認しておくと安心です。


フラットな路面で林道に入門!

旧花背峠方面からアプローチすると、最初はほぼフラットな未舗装路が続きます。
高低差も少なく、初心者でも安心して走行できます。


画像:綺麗なフラットダートから始まる林道

石が少し転がっている程度ですが、たまに落石で大きめの石があることも
走行ラインに注意しながら進みましょう。


林道内の分岐道:どっちに進む?

しばらく進むと作業小屋があり、その向かいに上りの分岐道が現れます。
ここは直進が正解

道幅や路面状況を見て「本線っぽい方」を選ぶのが林道での基本ルール。
何も案内が無ければ、基本的には「道なり」がセオリーです。


画像:本線と支線の分岐例

水のある林道区間に注意

徐々に勾配が出てきて、山側から水が流れ込む区間に差し掛かります。
土が湿っていて滑りやすいので、ペースを落として慎重に走行しましょう。



画像:水分を含んだ路面

「道なり」とは?バイク目線の進路判断

再びフラットで走りやすい路面に戻りますが、途中でいくつかの分岐があります。
ここも基本は「道なり」、つまりウィンカーを出さずにそのまま進む方向と覚えておくと分かりやすいです。


画像:本線のカーブ方向と脇道


新緑のトンネルを抜けて再び上りへ

5月~6月は、緑に囲まれた林道を走れるベストシーズン
新緑のトンネルの中、木漏れ日を浴びながらのツーリングは格別です。


画像:緑の中を走る林道

ここから勾配が再びきつくなり、水の流れでできた溝や段差が現れることも。
昨年秋に整備されているため状態は良好ですが、一定スピードをキープしながら無理のないペースで進みましょう。


画像:落石や段差のある登り区間

間違えやすい広い分岐に注意!

途中で右手に現れる広い道。
一瞬「こちらが本線?」と迷いそうですが、先にはチェーンゲートがあり通り抜けできません。
正解はそのまま直進


画像:広いが通れない分岐とゲート

動物との遭遇も!旧花背峠に近づくと…

この辺りでは鹿などの野生動物に出会える確率が高くなります。
ソロで走るか先頭を走ると、動物との遭遇率もUP。


画像:この辺りでは鹿との遭遇率が高いように感じます

やがて旧花背峠に近づき、ブラインドカーブが連続する区間に入ります。
対向車への注意を忘れず、スローペースで。


画像:カーブの先が見えないコーナー

下りへ転じる瞬間にも注意!

峠を越えるとすぐに下り勾配に変わります。
この瞬間、バイクの前後バランスが変化し、フロントタイヤが不安定になりやすいので、重心を後方に移してリラックス。


画像:一見フラットでも油断できない下り坂

名所:祠のある丁字路分岐

旧花背峠の名所、「お地蔵様を祀った祠」がある分岐に到着。
ここは「道なりに直進」とは行かず、事前の情報確認が重要です。



画像:祠のある分岐

  • 左:芹生方面から来た道(今回通ってきた)
  • 右:国道477号線へ抜ける道(正解)
  • 手前:通行止め(進入不可)

国道477号線に合流してツーリング終了

最後はダートが終わり、急勾配のコンクリート舗装へ。
ここも油断せず、スローペースで確実に減速して国道に合流しましょう。


画像:合流直前の急な下りカーブ

カーブを抜けた先で国道と合流です。
ここへくると一般車両も通行しているのでご注意を。



画像:合流場所の様子

まとめ:初心者でも楽しめる林道ルート

今回は、林道初心者の方でも通り抜けられるルートとして、旧花背峠の林道をご紹介しました。
比較的フラットな路面、迷いにくい分岐、整備されたルート…とはいえ、林道は常に自然との対話。
無理はせず、危険を感じたらすぐ引き返す勇気も大切です。

まずは、「楽しい」と思える範囲からスタートしてみましょう!

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