【林道×バイク】林道攻略術(Vol.7)|林道はどこまで進む?“引き返し判断”5つの優先順位

目次

はじめに

アドベンチャーレオ林道部のスタッフ岩田です
林道ツーリングを楽しむ中で、**「この先進んでも大丈夫?」「引き返すべき?」**と迷った経験、ありませんか?

山奥での孤独感や、先が読めない林道に不安を感じるのはごく自然なことです。
今回のテーマは、“林道で引き返す判断のタイミング”について。

「進む勇気」と「引き返す決断」、どちらもライダーにとって重要な選択肢です。

1.まずチェックすべきはこの5つの要素



林道の引き返し判断では、「路面状態」だけに目がいきがちですが、実はそれより前にチェックすべき重要な要素がいくつかあります。

✅ ガソリン


・山奥では給油ポイントが非常に少ない
・給油場所を事前に把握し、「引き返せる範囲」=限界点とする
・携行缶があると安心


画像:携行缶で予備燃料をもっておくと気持ちに余裕がもてます

✅ 飲料水

・暑さ・湿度で予想以上に消耗
・のどの渇きは判断力の低下にも直結
最低500ml以上、できれば1L超を常備


画像:バイクにはガソリン、人には水分どちらも無くては動けません


✅ 体力


・オフロード走行は想像以上に体力を使う
・疲労→転倒→リカバリー失敗のループに注意
・糖分補給も効果的(チョコ・ゼリーなどもおすすめ)


画像:疲れて休憩をとる時には糖分の補給で回復が早くなることも

✅ 時間


・日没前に戻ることができるか、必ず確認
・山中は想定より早く暗くなるので注意
GPS日没アラートを使うのも◎


画像:時計だけでなく日没までの時間も表示してくれるGPS

✅ 路面の状態(←やっとここで出てくる)


・進行方向の安全性だけでなく、「引き返せるか」が重要
・基本的に「いつでもUターンできる」状態が理想


2.Uターンできる?4つの注意すべき地形パターン


林道ツーリング中、「これ以上進んだら戻れないかも…」という状況に遭遇することがあります。
ここでは代表的な「引き返し困難」な地形例を紹介します。


① 道幅が狭い

・崖や壁に囲まれたV字谷のような地形は危険
・無理に方向転換しようとすると滑落のリスクも


画像:ここでのUターンはトライアルテクニックでも持っていなければ厳しいでしょう

② 急な下り

・下れたからといって、必ずしも登って戻れるとは限らない
・特に石・泥・段差の多い坂道は要注意


画像:かなり急な下り坂、この先は石も多く引き返して上ってくるのは結構大変

③ ガレ&マディ(泥)



・泥や石でタイヤが取られ、バイクの向きが変えられない
・意外と入り込んでから気づくケースが多い


画像:ここでのUターンは出来ないことは無さそうですがかなり手こずりそうです


④ 倒木


・「越えられそう」でも、戻れるかどうかの視点を忘れずに
・助走距離や角度も確認してから越える


画像:倒木を越える時は高さだけでなく進入角度や助走距離が取れるかも見ておきましょう



まとめ:進む前に「無事に帰れるか」を考えよう


林道は冒険の舞台。ですが、「無事に帰ること」こそが最大のゴールです。
以下の5つを常に意識し、リスクを最小限に楽しみましょう:

✅ ガソリン

✅ 飲料水

✅ 体力

✅ 時間

✅ 路面&Uターン可能性


「不安を感じたら、まず止まる。そして、確認する。」
この判断力が、林道ツーリングをもっと安全に、もっと楽しくしてくれます。


🛞 次回予告|(Vol.8) タイヤ選び、迷っていませんか?

林道ツーリングで意外と重要なのが「タイヤの選び方」。初心者はどんなタイヤから始めるべき?空気圧の設定やビードストッパーの必要性など、意外と知らない“足まわり”の基本をわかりやすく解説します。
次回もどうぞお楽しみに!

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